スナックかすがい 第十夜「反骨のCSR~異端が高めた企業価値」

Description

●「スナックかすがい」とは

好奇心旺盛な大人たちが、生ビールとグリーン豆をお供に、気になる人の気になる話を聞いて楽しむ社交場、それが「スナックかすがい」です。(これまでの様子はこちらの体験記にしたためております)

”かすがい”とは、「子はかすがい(鎹)」でお馴染みの、二つの材木をつなぎとめるために打ち込む、コの字型の釘のこと。
春日井製菓の社員であるマスターが、異なる分野で活躍する、視点も立場も違う二人のゲストの”かすがい”となって、気になるテーマについてお話を伺います。

違う視点が交わり合った時に生まれる鮮やかな発見や深い共感を楽しむ豊かな時間を、まいにちを楽しくおいしくする会社、91周年の春日井製菓がお届けします。


●第十夜のテーマは「反骨のCSR~異端が高めた企業価値」

告白します。僕はこの告知ページをつくるまで、CSRのことをまったくわかっていませんでした。

「企業の社会的責任」などと訳されるCSR活動って、本業とは別の”やっておくとベターな取り組み”みたいに思っていたんです。

でも、「CSR企業ランキング」を毎年発表している東洋経済新報社さんによると、評価の切り口が①人材活用、②環境、③企業統治、④社会性、⑤財務の5つもあるとのこと。え?これって思いっきり本業の健全度ですよね?やっとくとベターどころか、やっとかなきゃダメな、マスト要件じゃないですか…。

しかも細かく見てみると、以下の表の通り、①の人材活用だけで45個もあって、②③④まで全部入れると141個も調査項目があるんです。(クリックすると全項目ご覧になれます)


この調査は、上場・未上場合わせて3,742社にアンケート用紙を送っていて、回答したのはその4割。大半は上場企業です。
東洋経済さんが選んでるってことは、それなりの企業なはずですよ。でもたった4割しか回答しない。だってこんなに根掘り葉掘り訊かれる健康診断は、自社の意識の低さの露呈にもつながりますからねぇ、遠慮したくなる気持ちもわかります。

ちなみにこのランキングで2年連続1位に輝くNTTドコモさんは、CSR方針として以下のように表明しています。

CSRは事業活動と別にあるものではなく、事業活動そのものととらえ、社会に貢献するために新たな価値を提供してくことを事業の根本として…

やっぱり、「CSRは本業そのもの」なんですね。

「法人税を払ってるんだからもう十分でしょ」とか「雇用を生み出しているだけでも立派な社会貢献!」という意識レベルの企業では、投資も取引も応援も入社応募もしてもらえず、世間から「お出口はあちらです」と言われてしまう世の中なのだとわかってきました。

こうやって見てくると、そもそもCSRに取り組んでいる企業って、意識の高い人がたくさん働いている組織で、その担当者なんてもう出世街道まっしぐらなエリート中のエリートや、冗談も通じないようなザ・まじめさんのような気がしてしまいます。

ですが、そこは「スナックかすがい」。そうした予想を覆す、とっておきの異端児をゲストにお招きできることになりました。


お一人目は、静岡市の看板業アオイネオンのCSR担当、荻野さん。

看板やサインを通した社会問題解決に積極的で、その取り組みをまとめたレポートは「CSR図書館.net」という4,600冊超のレポートが閲覧できるサイトで、アクセス数ナンバーワンを誇るアオイネオンさん。
読んでいると、「あぁ、こういう風に世間と本業をつなげていけば良いのか」なんて身近に感じられます。

例えば、今年のお盆にも起きたこんな恐ろしいニュース。



なんと、日本の看板の7割は違反・無許可で取り付けられていて、長期間メンテナンスもされていないんだとか。

こういう実状を知っている人たちは「看板の下なんて恐ろしくて歩けない」と言いますし、広告主からしたら、落下した看板で事故が起きたら、取り返しのつかないイメージダウンなわけです。

アオイネオンさんは、この問題解決のために、看板内部の腐食を検査するために内視鏡カメラまで使ったり、街を巡回して違反広告物を撤去したり、業界全体の危機意識を高める啓発活動をしています。

また、いまや需要も職人も減り続けて、伝統工芸のようになってしまったネオン文化を元気にしようと、低電圧で点灯可能な卓上型を開発したり、アートや音楽や学生など、これまで縁遠かったものとネオンを結び付けたりした啓発活動も行っています。

かくいう我々スナックかすがいも、第八夜のゲストの静岡市職員の藤澤さんのご紹介でネオンサインをつくっていただきました。

そりゃ看板屋さんですから、良い看板をつくろうと努力しまくってきたはずです。でも、社内や得意先だけを見るのではなく、看板を通してより良い世の中にしよう、と視野を広げてCSRを先導してきたのが、荻野さんでした。




もうお一方は、中越パルプ工業の営業企画部長、西村さん

1947年に富山県で創業したこの会社は、年間80万トンの紙を製造販売し、年商907億円。売上の大半は木を原料にした紙ですが、他社と違うのが、1998年から日本の竹でも紙をつくっていること

竹の需要が激減したことで、手入れもされずに伸び放題となった竹林は、光を求めて周辺の森林を侵食し、生物多様性を損ねたり、土砂災害などの原因になったりします。この深刻な問題の解決策として苦労して生まれた竹紙ですが、
会社は「この良さはそのうちわかってもらえる」とアピールしてこなかったそうです。

もともと大学で森林や林業を学んできたとはいえ、西村さんも入社から20年間は仕事に面白さも感じず、もっぱら休日に全エネルギーを注いでいたそうです。ところが2009年に横浜で開催された「開国博Y150」に出展することになり、その企画から運営まですべてを一人でやりきったことで、仕事の面白さに目覚めてしまいます

以来、会社に頼まれたわけでも、同志がいるわけでもないのに、「社会的課題の解決と企業のソーシャル・ブランディング」を自分のミッションに据え、竹紙をブランディングの核に、企業価値向上につながる活動を始めた西村さん。

他の社員にも社会問題に興味を持ってもらおうと、2013年から銀座で社会派映画を上映する会「銀座ソーシャル映画祭」を開催する際、せっかくだからと社外の人にも声を掛けたら、意識も情報発信力もある社外の人たちが80人も集まり、社内よりも社外から支持を受け、2019年8月で90回目を迎えるほどの人気となりました。そのほか、2017年からはSDGsの勉強会を立ち上げ、朝活「半径3mのSDGsアクション」は50回の開催が続いているそうです。




おかしいと思ったことには「おかしい!」とハッキリ言ってしまう性格のせいで出世コースから外れ、それでも辞めずに進めてきた取り組みが、会社には評価されなくても社会に評価され、いつのまにか社会の中で会社の評価が変わってきたという珍しい経歴を持つお二人は、異端に見えて、実はど真ん中を突いています。そんなお二人の話を肴に、CSRをもっと噛み砕いて理解し、志のアンテナを伸ばすヒントをいただきたいと思います。

日時:2019年9月26日(木)18:15開場
【第1部】18:30~20:15 ゲストトーク(好きなお席にお座りください)

【休 憩】20:15~20:30 WeWorkコミュニティチームによるWeWork新橋クイックツアー
【第2部】20:30~21:30 かすがいタイム(ゲスト含む参加者同士の交流タイム)
 ※ビールのご提供は、WeWork規定により21時で終了します。

場所
:WeWork新橋(東京都港区新橋6-19-13)都営三田線「御成門」A3b出口から徒歩3分or新橋/浜松町/大門駅から徒歩15分。
定員:50名
参加費:お一人様1,000円(生ビール:プレミアムモルツ・ヒューガルデン飲み放題+かすがいのグリーン豆食べ放題付)


※当日はカメラマンが会場の様子や参加者の方々の写真を撮影し、体験記など各種メディアに使用させていただきます。予めご了承ください。

●ゲスト紹介


西村 修さん|Mr. Osamu Nishimura

中越パルプ工業株式会社 営業企画部長
大学卒業後、総合製紙メーカーの中越パルプ工業株式会社入社。入社後、製紙原料である木材チップの国内材集荷拠点各地、外材集荷拠点のひとつ米国シアトル赴任。帰国後、同部署、秘書室長等を経て、現在の営業企画部を立ち上げる。2009年より、同社で製造する「竹紙」の取り組みを核にブランディングし、対外的活動を主導。エコプロダクツ大賞農林水産大臣賞、生物多様性日本アワード優秀賞など、環境分野における数々の受賞を果たす。
社外の環境分野、CSR分野の方々と広く交流し、会社の資源を利用してソーシャルグッドを生み出している一方、社内では浮いている。

中越パルプ工業のCSRレポートは【こちら】


荻野 隆さん|Mr. Takashi Ogino

アオイネオン株式会社 事業企画部長 兼 CSR統括マネージャ
1992年4月に入社し、東京本社営業部に配属。大手企業の屋上広告塔などの ネオンサインや各種看板の企画・見積もり作成、プレゼンテーション、 製作スケジュール管理を担当。1995年に浜松支店に配属され、主に建設現場の営業を担当し施工管理や安全衛生管理を経験。2002年からは浜松支店長として組織のマネジメントを経験し、全社でのISOの導入をきっかけに環境・品質・情報管理・CSRのマネジメントシステムの責任者となり、既存の制度・業務の改善とともに、新しい仕組みを構築し、運用管理全般を任される。2008年より本社の管理部に配属され、CSR統括マネージャとして、全社のISO、CSRのマネジメントを担当。現在は事業企画部長として既存事業の深耕と潜在顧客へのアプローチなどの新規事業企画の責任者を任されている。

アオイネオン株式会社のサステナビリティレポートは【こちら】

Thu Sep 26, 2019
6:30 PM - 9:30 PM JST
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Venue
WeWork新橋
Tickets
生ビール飲み放題+グリーン豆食べ放題 ¥1,000

Combini / ATM payment will be closed at the end of Sep 25, 2019.

Venue Address
東京都港区新橋6-19-13 Japan
Organizer
スナック かすがい
296 Followers